石造りの螺旋階段を上り、メインの礼拝堂に出た瞬間、ため息がもれた。広々とした鳥籠構造の壁を埋め尽くすステンドグラス。 改装工事中のノートルダム大聖堂の代わり、くらいの気持ちで訪れたサント・シャペルだったが、この旅でも特に感動に残ることになった。 ヨーロッパの宗教にそこまで詳しいわけではないけれど、ひとつひとつのステンドグラスが聖書の物語を紡いでいるのが分かる。四方どの角度から光が当たっても、どれかが物語の中心となって輝く空間。 後から調べると、ステンドグラスのシーンが解説されているパンフレットもあったようで、現地でちゃんと見合わせればよかった。 神聖で、出るのが惜しくなって
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